不妊治療

不妊治療と仕事は両立できる?

もうすぐ夏休みも終わり。すっかり涼しくなりましたね!今年の夏は短かったような気がするなぁと思いつつ、暑い夏が大の苦手な私としては寂しさは全くなく。むしろ嬉しいくらいです(笑)

さて、今回は不妊治療と仕事の両立のお話!正直言って、なかなか筆が進みませんでした…。

不妊治療をしながら仕事をしている女性はたくさんいらっしゃるんじゃないかと思います。不妊治療をしている中で知り合うことのできた方も数人いるのですが、お仕事をばりばりとこなしながら活躍されている方が多かったです!

「なんだ、じゃあ問題なく両立できそうだね」なんて言われそうですが、結論を言うと個人の通院状況によって両立できるかできないかは大きく変わると思います。

私は人工授精までは仕事と両立していたのですが (できていた…のか…?笑) 、正直めちゃくちゃ苦しかったです。というのも、私は月経周期がものすごく不安定だったから。数日おきに通院して卵胞の育ち具合をチェックしなくてはいけないし、周期が定まってないからこそ「だいたいこの日に人工授精かな~」という目安スケジュールが立てられなかったから。

ちなみに当時は会社勤めではなくフリーランスとして働いていたので一般的な会社勤めの方よりも時間の融通はききやすかったはずなんですが、ミーティングは週に何本も入るし、週に3日くらいはオフィスに通うし、スマホやPCにはどんどんメッセージがきて処理しなければいけない仕事は溜まっていく一方だし…。仕事の締め切り日付近に連日で来院してねと言われることもあって。しかも、診察の待ち時間が結構長い…!

基本的には病院の日は避けてミーティングの予定は入れるようにしてもらっていましたが、どうしても予定がずらせないときには病院からオンラインでミーティングに参加することもあったし(途中、診察や内診で呼ばれるたびに抜けましたが)、病院をお休みしてしまうこともありました…涙

きっと職場の人たちは「休んでいいよ」とか思ってくれていたのかもしれませんが、やっぱり「急遽参加できなくなりました」という日が続くと、せっかくみんなが調整してくれた予定なのに…と、申し訳なさで押しつぶされそうになってしまって。(ここまで書いて、当時を思い出してちょっと涙目)

この申し訳なさ感に関しては経験した人ならきっとわかるんじゃないかなぁ…と思います。

そして、人工授精から体外受精へステップアップする頃には、精神的ダメージも限界に近く、それに人工授精と比較にならないほど通院スケジュールが詰まって、私は仕事を辞めました。

私とおなじように仕事を辞めた、あるいは両立できずに不妊治療を辞めたという方は全体の28%もいるのだとか。つまり不妊治療と仕事を両立できずにどちらかを諦めてしまうという方が全体の1/4以上を占めるということです。(参考:厚生労働省 不妊治療と仕事の両立における労働者の現状

ただ、みんなが両立できないというわけではなく、仕事と両立しながら治療に励んでいる方はたくさんいます!

それに、病院によっても通院スケジュールが異なるようです。どうしても今の病院での両立が厳しいなと思ったら、転院することを視野に入れるのもいいと思います。

ただ、新しい病院にうつるということは新しい医師と一から信頼関係を築いていかなければいけないということですし、今以上に合う病院なのかはある程度通ってみないとわからないものです。病院を変えることは簡単に聞こえますが、それなりにリスクも伴うということも覚えておいたほうがよさそうです。

不妊治療は人によっては長いお付き合いになりますので、仕事と両立するのは簡単なことではありません。それに、不妊治療をしていない方へ「完全に理解してほしい」というのも難しいことです。それでも、不妊治療に取り組む方それぞれのスケジュールを理解してもらえて、それに対応できる仕事の仕方やサポートが出来上がるといいなぁと思います。そして、不妊治療に取り組む方への心のケアが進んでいくと、より仕事との両立もしやすくなるんじゃないかという気がしています。

それでは、今回はここまで!

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